玉野の魅力を発信する若者たち

玉野の魅力を発信する若者たち

フリーペーパーSTAR*11掲載記事より

UNOICHI実行委員会の方にイベントについて、地元への想いをインタビューしました!!

瀬戸内海に面する玉野市宇野港で毎年開催されているUNOICHIは、海がみえる港のマルシェとして、2014年の夏にはじまりました。今では認知度も高まって来場者数も増え、まさに玉野市を代表するイベントといえます。今回は学生時代からUNOICHIの運営に関わっている岩田祥喜郎さんと、井野友貴さんにイベントの体験談や地元玉野市への想いをインタビューさせていただきました。

STAR*編集部
ー UNOICHIとはどのようなイベントか教えてください。

UNOICHIは玉野市宇野港を舞台としたマルシェで、瀬戸内海の景色、潮の香りを堪能しながら、玉野市をはじめとする岡山県、香川県の島々から集ったこだわりの美味しい食を味わい、おしゃれなワークショップ体験を楽しめるイベントです。マルシェ当日は、波の音色と音楽が会場を包み、玉野市だからこそ演出できる「豊かなライフスタイル」を五感で体感してもらうことが出来ます。僕の出身校でもある玉野商業高校の学生たちもUNOICHIを創り上げる一員として自主的に大人に交じって活動しているのも魅力のひとつです。

STAR*編集部
ー 岩田さんは玉野商業高校出身ですが、学生時代のUNOICHIにはどのような印象を持っていましたか?

僕は生まれも育ちも玉野市ですが、玉野市に住んでいるにも関わらず、自分のまちの人やモノ、食の魅力に気づけずにいました。はじめてUNOICHIに参加したときは高校1年生の時でしたが、「地元でこんなにおしゃれで楽しいイベントが開催できるんだ」と驚きました。自分にとってUNOICHIは、これまで知らなかった玉野市の魅力を教えてくれたかけがえのないイベントだと思っています。学生ボランティアとして大変なことも多かったですが毎回参加するのが楽しみでした。

STAR*編集部
ー 地元のイメージが変わったきっかけがUNOICHIだったということですが、実行委員として活動する中でもっとも印象的だったUNOICHIのイベントや出来事はありますか?

UNOICHIのイベントはどれもかけがえのないものですが、中でも僕が一番印象に残っているのは高校三年生の時に開催された、学生主体のUNOICHIです。僕は当時、このイベントで実行委員長をさせて頂き、イベントを一から作り上げることの大変さ、リーダーというものの難しさを痛感しました。スタッフ同士の報告・連絡・相談がいかに重要なのかも学びました。

STAR*編集部
ー そうした経験も得て、高校卒業後もUNOICHI実行委員として活動を続けようと思ったわけですね。

僕は、高校生活の3年間をUNOICHIとともに歩んできたといっても過言ではありません。UNOICHIで多くの人やモノと出会い、積み重ねてきた学びは、学校の授業では決して学べない貴重なことだと思います。高校生活の3年間で学んだことを社会に出ても生かしたいと思っていたので、今もこうして地元のために活動出来ることがうれしいです。

STAR*編集部
ー 今後のUNOICHIの目標や想いを教えてください。

これまでUNOICHIは宇野港の芝生で素敵な食や音楽をたくさん届けてきました。2017年7月のUNOICHIでは、あらたにフェリーでのマルシェ開催も計画しています。実際に海へと出航し、船内では美味しい食を味わい、船上では海と島々を一望する。そんな瀬戸内の海を満喫できる素敵なイベントにしたいと思います。瀬戸内の島と島を繋げ、大人から子供まで楽しんでもらえるよう、みんなと一緒に頑張ります!

岩田祥喜郎さん

岩田さんへインタビュー後、同じUNOICHI実行委員の井野友貴さんへもインタビューを行いました。

STAR*編集部
ー 井野さんからみて、UNOICHIを開催してからまちの変化はなにかありましたか?

2、3年前の玉野市は、私の印象では「シャッター街」で遊べるところやおしゃれなお店が少なく、あまり魅力を感じる場所ではありませんでした。実際、友達と遊びに行くときもわざわざ岡山に出かけることが多かったです。
でも、最近になって新しいお店やおしゃれなお店が増えてきて、町に楽しみが増えたように思えます。こうしてまちの変化を身近でみて、玉野市は「新しくきた人やモノを受け入れる」良さがあると感じました。

STAR*編集部
ー 井野さんも玉野商業高校出身とのことですが、実行委員となったきっかけや今後のUNOICHIへの意気込みを教えてください。

UNOICHI実行委員の一員になったきっかけは、一昨年の秋、イベントに学生ボランティアで参加していた時に、実行委員代表の小倉さんのイベントへ熱心に取り組む姿を見て心を打たれたのと、小倉さんから直接、実行委員のメンバーにならないかとお誘いがあったからです。
私は学生ボランティアとしてUNOICHIに参加するまで、地元玉野市にあまり興味を持てませんでした。ですが、UNOICHIでの経験を通して、玉野の人やモノのポテンシャルに気づくことが出来たので、その気づきを多くの人に届けたいと思っています。

井野友貴さん

玉野市で開催されたUNOICHIをきっかけに、まちもすこしずつ変わりつつあると2人は笑顔で答えてくれました。UNOICHIというイベントの背景には、こうした「玉野をもっといいまちにしたい」「玉野の魅力をもっと知ってもらいたい」という熱い想いをもった地元の若きホープ達が頑張って活動しています。
今年開催されるUNOICHIはフェリーでのマルシェも開催するということで、まさに海が見える港のマルシェにふさわしいイベントとなりそうな予感。海の魅力はもちろん、美味しい食と楽しいワークショップ。そして、地元の学生達の頑張りにも目が離せません!

取材協力:UNOICHI実行委員会
【HP】 http://unoichi-tamano.com/

取材 土屋遼介・写真 水子貴皓


UNO ICHI 〜海が見える港のマルシェ〜

〒706-0002 岡山県玉野市築港1丁目4-4
TEL:0863-55-4339
営業時間:土・日・祝 9~17時