天気が良かったのでホタルと星を撮ってきました。

6月も終盤が近づいてきました。
6月といえば梅雨の時期で、被写体としては紫陽花や蓮・睡蓮それにホタルなどがありますね。

今回は天気が良かったのでホタルと星を1枚に収めてきました。

α7RⅡ FE 50mm F1.8 SEL50F18F SS20秒 F1.8 iso2000
ホタルはSS30秒で撮影、コンポジット(比較明合成)で20枚ほど乗せています。
ホタルについて
撮影したのはゲンジボタル、今の時期岡山で見られるふわふわと光るホタルです。
川の環境が改善して近場の水域でも見られるようになりました。
ゲンジボタルは岡山だと6月いっぱいまでみられます、場所によっては7月にもみられるかも。

生息地は穏やかな清流で近くに明かりを発するものが少ない、あるいはない場所に生息します。
なので車の往来が多い場所や街灯のある場所では、ホタルの光を消してしまうので求愛ができず見ることができません。

天気に影響を受けやすく気温が低かったり、雨天や風の強い日はあまり飛んでくれません。
気温は20度が一つの目安になります、あるいは蒸し暑いなと感じるくらいの気温だと活発です。
時間も関係していて、19時半から光だし21時までが1つ目のピーク、2つ目は22時~23時、3つ目は2時前後となります。

せっかく行ったのに光ってない!というときは気温が低かったり、時間が休憩時間に入っているのかもしれません。

この時期はどうしても蚊や虻が出てくるので虫よけスプレーをしたいと思われるかもしれませんが、ホタルも虫ですのでオススメしません。
長袖長ズボンで肌の露出を抑えるか、ハッカ油とエタノールと水を混ぜたハッカ油スプレーをオススメします。
光について
次に撮影地でのマナーとして、光を発するもの扱いは慎重にしていただければと思います。
ホタルは自分たちの光以外を嫌います。
そのため車で移動する際も生息地のすぐ近くまで行くのではなく、少し離れたところに止め歩いて行ったり、駐車場と撮影地が隣接する場合は駐車し次第ライトを消すようにします。
自分だけならまだしも他に見ている方、撮ってる方がいるかもしれません。
そんな時に明かりをつけていたら、ホタルは光らなくなりますし他人のカメラに明かりが写りこんでしまいます。
他にも気を付けたい光は以下の通り

セッティング時の懐中電灯
AF補助光
フラッシュ、ストロボ光
カメラの背面液晶やアクセスランプ
スマホや時計の明かり

移動や撤収時以外はできるだけ光を出さないよう気を付けます。
白の光は暗闇に慣れた目に優しくないため、赤のセロハンをつけると眩しすぎず移動の際安全です。

撮影時の設定について
さて、ホタルの光跡を出すためには露光時間を長くする必要があるため三脚は必須です。
可能ならレリーズコードか、リモコンがあるとシャッターを押したときの微ぶれを抑えることができます。

レンズはできるだけ明るいものを、今回は55㎜F1.8のレンズを使っています。

シャッタースピードはホタルが30秒、星が20秒です。
星を20秒で撮影しているのは、星は地球が自転しているため常に動いており30秒だと星が流れて少し線になってしまいます。
なので今回は20秒にしてみました、もう少し早くしても良かったかなと思います。

iso感度は2000にしています、あまり上げるとノイズも目立ってくるのでそれぞれお持ちの機種がだいたいどれくらいでノイズが目立ってくるかを把握していると現地での設定がしやすいです。
これらの設定をするために、ボディはM(マニュアル)モードにしています。

次に、暗闇の中ではAF(オートフォーカス)が効かないのでMF(マニュアルフォーカス)でピントを設定します。
明るいときに予め決めておくか、ホタルの光を目安に持っていくか、繰り返し撮影をして追い込んでいきます。
ソニーαシリーズの場合、finder / monitorという設定画面があり、finderにすると背面液晶は点灯しなくなるため使い分ければ便利です。
ニコンを使っていた時はそれができなかったので、一発勝負だったり厚手の布を被って光が漏れないようにしてから確認していました。

私は後でadobe lightroomadobe Photoshopで編集するためRAWで撮っています。
RAWはデータ容量が大きくなりますが、最も情報を記録できカメラで加工されていないため後で編集する際に非常に便利です。

あとは自分のイメージ通りにホタルが舞ってくれることを願いつつシャッターを切ります。

今回は運よく流星も収めることができました。
撮影しているときには全く気付いていなかったので、うれしい限りです。

コンポジット(比較明合成)に関してはいろいろな方が紹介してくださっているので今回は省略します。
また別の機会に紹介してもいいかなとも思います。

ホタルの撮影は普段と違う環境で撮ることが多いのでとても楽しいです、露光時間も長いのでいろいろ遊べますし。
よく真庭市の北房に撮影に行くんですが、今年は北房以外にもあまりひと気ない場所にも行ってみようと思います。